コンビニのPB商品はなぜ安くて美味しいのか?ブラックな理由
もう数年前の話。
とても仲のいいあるお菓子屋さんAからこんな連絡を受けた。
「ねえ!きいて!ビッグニュース!今度○○(コンビニ大手)でうちのお菓子おいてくれないか?ってオファーがきたのよ!すごいでしょ!」
このお菓子屋さんははネットでも販売していて、それを見たコンビニから声がかかったとのことだった。
その時は僕も、「それはチャンスですね!すごい!」と単純にそのお菓子屋さんと喜んだ。
ところがである・・・
数日してそのお菓子屋さんAからこんな連絡を受けた。
「ねえ聞いてよ!この前の話!よくよく聞いてみたら自分たちのお菓子をそのままコンビニに置くんじゃなくてブランド名とレシピを提供してくれ、製造はコンビニの工場でやるからだって!!!!」
という衝撃の電話を受けた。
そのお菓子屋さんAはレシピはお菓子屋さんの飯のタネ、商売のコアなのにそれを簡単にくれ、まして宣伝になるからいいでしょ的なコンビニ担当者の高圧的な態度にブチ切れしてその契約はなかったことにしたらしい。
後から聞いた話ではコンビニ側からのお菓子屋さんAに対するロイヤリティーはほぼないという契約だったらしい。
そりゃ怒るわ。
またあるお菓子やさんBはそんな条件にも関わらず宣伝になるからと契約して実際にコンビニに商品がならんだ。
それはそれで良かったのか?
しかし、話はそれで終わらない。
その契約があってしばらくしてからなんとそのお菓子屋さんBのレシピを忠実に再現した?悪く言えばそのままレシピをぱくった商品をコンビニオリジナルスイーツコレクションという体裁で販売し始めたのだ。
もちろん今度はそのお菓子屋さんBの名前は入っているわけはない。
しかも、すごい安いPB(プライベートブランド)価格で出してきたのだ。
この現象は某人気行列になるつけ麺店でも起こった。
毎度のことながら最初はその行列店の名前で販売されるが、契約があってしばらくするとコンビニオリジナルつけ麺として売り出すのだ。
しかもその値段が180円だから驚異である。
人気店が長い時間をと手間とノウハウをかけて作ったつけ麺のノウハウを甘い言葉で搾取してあとから安い値段で売るとは見事なマーケティング手法である。
さらにそれらのつけ麺をネット世代が注目される広告媒体に記事をタイアップさせ
『○○コンビニのつけ麺が神がかり的に旨い件』
『もうつけ麺屋イラネ』
ような盛り上がりを誘うやり方など本当に脱帽である。
ネットショップをやることによって知名度は大きく上がるが、そこからうまく搾取しようとする奴らを引き寄せることになるので注意が必要だ。
旨いつけ麺には裏がある。